PSVRの評価・感想レビュー!使用感や映像の見え方、VR酔いについて。
ついにPSVRがうちにもやってきた!
ということで、丸一日使用してみての使用感や映像の見え方について、レビューしてみようと思う。
最大の敵である「VR酔い」についても解説する。
PSVR、もちろん興味ありまくりだったけど、
値段が高いので体験してからでない怖い…というのと、
品薄もありまともに買える状態になるのを待っていた。
そんな中会社の同僚M氏からPSVR入手の報告が。
彼は5万円する機械を勢いで買ってしまえる真性のゲーマー。
ということで拝み倒して一日体験会を開催した!
この寒空の中、重たいバッグにPSVR一式を詰めて運んできてくれた彼に感謝します。
ちなみに駅から自宅までの送迎はちゃんと車で行いました。
では以下レビューです。
開封
ヘッドセットはこんな感じ。
頭一個分の大きさなので、割と大きめ。
ヘッドセットの重量は610gらしいが、正直それほど重くはない。
むしろ軽く感じる。
PS4との接続
上記の画像とPSVRヘッドセットで一式。
PS4本体とプロセッサーユニット、PS Camera、あと電源。
他はケーブル諸々だ。
電源はPS4とプロセッサーユニットの2つ必要。
プロセッサーユニットは、PS4で処理した映像をPSVRへ送る際に
フレーム補完など予備的な処理をするためのもの。
以下、公式の動画内に綺麗な画像があったので紹介しておく。
内容物一覧
接続図
ヘッドセットの装着感は?
きちんと装着すると、頭を振ってもそうそうズレないし、
重くもない。長時間でも問題なくつけていられる。
画像は後輩のU氏。
本人から掲載許可済。
頼んだところ、「リンク・スタート!」と大きな声でやってくれました。
背面から見たところ。
装着の仕方は最初面倒臭いけど、一度付け方を理解すれば次からはスムーズにつけられる。
文章で説明すると煩雑なのでここでは付け方の説明は省く。
ヘッドセット自体の重さは、そこまで重く感じない。
1時間つけっぱなしでも首が痛くなるということはなかったので、その点は安心してほしい。
一つ注意点を書くとすれば、
ヘッドセット装着時は前が見えないので、
事前に周辺を整理しておくことと、コントローラーを手元に引き寄せておく、くらいか。
映像の見え方は?
通常見ているテレビが、ぐっと視界いっぱいに広がっているような感じだ。
360度、自分の頭を動かすと視野が連動して動く。
画面のサイズが大きいのはいいのだが、
解像度は、通常の液晶テレビを少しぼやかした感じになる。
通常の液晶テレビがMacのRetinaディスプレイだとすると、
PSVRはその辺の安めのディスプレイくらいの感覚。
画面が大きいから臨場感がある、とはいうが、
映像が少しぼやけた印象になるのでその点はマイナス。
映像のくっきり度で言えば、普通にテレビで見た方がいい。
後述のVR酔いの件もあり、
VR非対応のゲームをわざわざPSVRで遊ぶ必要性は感じない。
ちなみに、よく言われる「PS4ProとただのPS4で解像度が上がる」件については、
「それほど差は感じない」とのことだった。
なにそれ、Proの意味ねーじゃん!?
感じ方に個人差はあるかもしれないが、別に普通のPS4でもPSVRを遊ぶのに支障はなさそう。
既にPS4を持っている人は、PSVRのためにProを買う必要はなさそうだ。
立体視ができなくても大丈夫
個人的なことだが、俺は片方の目の視力が極端に弱く(0.1以下)
今まで3DSやスマホ等を利用した立体視はできなかった。
そのため、もしかするとPSVRを使ってもまともに見えないのでは?という懸念があったのだが、
その点は全然問題なかった。
普通のテレビを見るのと大差ない。
もし同様の懸念がある人は、安心してほしい。
最大の敵はVR酔い
いや、存在は聞いてたけど、マジで酔うわ…
実際には首を動かしていないのに、映像の視点だけズレるようなプレイを繰り返していると特に酔いやすい。
まさに車の中で携帯ゲームをやっていたら酔うあの感じ。
「ああ…人類にはまだVRは早かったのだ…」ってマジで思ったから。
うちの嫁は数分もたなかったので、もともと酔いやすい人はVRプレイできないと思う。
この時点で万人向けではない。
また、そもそも長時間プレイを是とするヘビーゲーマーの皆さんも
さすがにVRを長時間やっていると酔いそうである。
今回プレイしたゲーム
バイオハザード7 レジデントイービル
(出典:http://ascii.jp/elem/000/001/404/1404446)
バイオハザード最新作。
VR対応ということもあり、全世界で売れに売れている。
雰囲気はある。初見だと探索しているだけで怖い。
ただ、探索のために周囲を見回すことが多いので、
15分程でVR酔いになり、ギブアップしてしまった。
VRにある程度慣れて、長時間プレイできるようになってからが本番。
DRIVE CLUB VR
(出典:https://www.jp.playstation.com/blog/detail/4035/20161116-driveclubvr.html)
レースゲーム。
ゲーム自体はグラフィック的に、PS4で出すならもう少し頑張ってほしい、というレベル。
なんか物足りない。
個人的にグランツーリスモががVR対応したらやりたい。
レース中は基本前方を見ているので、あまり頭を振る必要がなく、
1時間程度ならVR酔いにならずに問題なくプレイできた。
1位でゴールする際に後ろを見るとしっかり後続車を確認できて楽しい。
個人的に一番楽しかったのはリプレイ時で、
この時は運転席ではなく助手席に座った視点で見ることになる。
運転は隣の元プレイヤー(無精髭)がしているので、
窓から外を見て景色を楽しんだり、車の外の視点から見てみたり、
おもむろに立ち上がって車の上の視点から見てみたり…
とVRを一番楽しめた瞬間だった。
まとめ
確かに新しい体験ができるが、まだまだ改善が必要。
よく「PSVRスゲー!!これは絶対買います!!」みたいな記事があるが、
それほどでもないよ?冷静になれって。
確かに面白い機械だと思うし、あったら楽しいけど、
現状で5万円出す価値があるかと聞かれると…積極的にはオススメしない。
興味のある人は、実際に購入する前に何らかの形で体験してから買うことを強く勧める。
課題としてはやっぱりVR酔いで、弱い人は5分と持たない。
VR酔いにも慣れはあるようなので、少しずつ慣らしていけばいいのかもしれないが…
使用へのハードルはやはり高め。
VRが広く一般へ普及するには、
特別弱くない限り「初回から1時間以上プレイしないと酔わない」ような形ができるか、
「短時間しか使えないデメリットを補うくらいコンテンツが魅力的!」とかじゃないと、
普及はしないのではないだろうか。
視野角が狭く感じるせいで、思ったほどの没入感は得られない点と、
解像度がテレビに劣る点も改善して欲しい。